地球薄暮化(ちきゅうはくぼか)とは、雲の増加で太陽光が遮られて地球が暗くなる現象のこと。「地球暗化」や「グローバルディミング」とも称される。30年で10%程日射が減っているという説も存在する。
地球表面の日射量は、太陽放射(太陽光)を遮る大気中の微粒子(エアロゾル)の量や雲の面積、大気の成分、さらには太陽放射そのものの量などで決まる。このうち、太陽放射は周期的に変化しているものの、変動幅は1%程度と小さい。また、大気の成分の中には、水蒸気や二酸化炭素など特定の波長の電磁波(太陽放射)を吸収するものが含まれており、これらの量次第で日射量が増減するものの、影響はあまり大きくない。日射量の変化に密接に関係するのが、エアロゾルの量と雲の面積である。雲の面積は、蒸発量や大気の対流の具合、地上と上空の気温差、凝結核となる微粒子の量などによって決まる。気温の上昇は蒸発量の増加をもたらし、また、凝結核となるエアロゾルの増加によって雲ができやすくなり、それぞれ雲の面積が増加し、地上への日射量が減少する。これらエアロゾルや雲がもたらす地球表面への日射減(地上気温低下)は、日傘効果として知られている。
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地球薄暮化は、1990年代以降取り沙汰されるようになった問題で、過去30年で日射が10%以上低下したという論文に端を発して世界的な研究が進行した。現在のデータによれば、1950年ごろ以降の約50年間で、地球表面全体の日照量は約2?5%減少したとされており、少なくとも過去50年間は薄暮化が進んでいたと考えられている。
薄暮化の原因と考えられているのが、人為的なエアロゾルの排出である。工場の煙や車両からの排気ガス、焼き畑の煙など、いわゆる大気汚染物質によって大気中のエアロゾルが増加し、薄暮化が進んでいるというものである。また、気温の上昇により、極地や高山の氷が融解して地球の水面積が増えるとともに、蒸発量が増え、薄暮化の進行に拍車をかけているとされている。